今年2014年は、観測史上2番目に早い梅雨入りとなったそうで、雨の日も多かったのが印象的ですね。
ご存じのとおり、雨の日は気圧が低くなり、体調も崩しやすくなります。当院にも「頭痛が悪化する」「肩こりが悪化する」「体調が悪化する」「だるい」、などの症状を訴える患者さまが多く来院されています。
では、低気圧時はなぜ体調不良になるのでしょうか?
気圧とは?
空気も物質であるため質量があり、地球を覆っている大気により海面では面積1平方センチメートルあたりおよそ1kgの圧力がかかります。これを大気圧、または単に気圧と言います。
海面での大気圧を基準として 1hPa(ヘクトパスカル)と表し、高所ほど気圧は低くなります。晴天の日は高気圧となり、雨の日は大気の圧力が低下し低気圧となります。
低気圧になると?
「1気圧」の時には「1の力」で全身が大気から常に押されている、という状態となっているのですが、気圧が低下すると大気からの圧力が低下するので、体は膨張します。大気から全身を抑えつけている力が弱まる、というイメージですね。
この膨張によって血管やリンパの流れが生む圧力(勢い)も低下する為、平時よりも血行不良を起こし、体調不良につながりなりやすくなるのです。
低気圧 → 血流・リンパの流れが悪くなる → 頭痛・肩こりなどの不調を感じる
と言う流れですが、血流・リンパの流れが悪くなることが原因なので、適度な運動・ストレッチなどが対策として有効です。
天気と身体の関係
天気が晴れていて高気圧のときには交感神経が優位になり、血圧・心拍数が上昇し、精神は興奮状態になります。
また、天気による「視界の情報」も脳内物質の分泌に大きく影響を及ぼします。強い光、好天候は神経伝達物質に作用し、交感神経に働きかけてセロトニン(生体リズム・精神の安定に関与)の分泌を促します。結果、人間の心と体を覚醒させるのです。
それに対し、曇りや雨の低気圧時は副交感神経が優位となり、血圧・心拍数が低下し、心身はリラックス状態になりますが疲労感が出やすくもなります。
また、天気が悪く暗いときは周囲の明るさが少なく、視界も悪いので副交感神経優位を助長します。
交感神経・副交感神経とエネルギー
しかし、低気圧(副交感神経優位)が悪いというわけではなく、組織障害(ガンなどの様々な病気)に掛かりやすいのは「交感神経が優位の状態」のほうで、例えばストレスや過労などで気が張り詰めているときには交感神経優位から臓器機能の低下を招き、病気に掛かりやすくなると言われているのです。
また、交感神経優位のときは「エネルギー活性化・活動状態」になるのに対し、副交感神経優位のときは「エネルギー蓄積」に向いた状態となります。つまり、回復力も上がっているので、身体のメンテナンスをするには効果が出やすい時期だと言えるのです。
なんとなく体調が優れない・身体がだるいという方は、ぜひ一度当院にご来院のうえ、カイロプラクティックでゆがみの観点から不調改善をおすすめいたします。
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