最近テレビ等でも「腰猫背」という言葉をよく聞きます。
仰向けで寝た時や壁に背中をつけた時に、腰の後ろに拳が入るほどの腰が浮いてしまうと「腰猫背」に該当するということです。
何故腰がそってしまうのに「腰猫背」なのでしょう?
実は腰が丸まってきていることによって、背骨を真っ直ぐに戻そうとして起こるのが腰のそりであり、実は腰が丸まっていることに対して「腰猫背」と呼ぶのです。
では何が原因で腰が丸まってしまうのでしょうか?
通常腰の腰椎は滑らかに前方にそっています。しかし持続的や反復的な中腰姿勢や座りっぱなし(特に腰の丸まる座り方)の姿勢が腰の滑らかなそりを減少させ、猫背状態に変えていきます。
では、腰猫背によって、起きやすくなると思われる自覚症状をいくつかあげてみましょう。
- 腰のハリ、痛み(取れない筋疲労、椎間板への負担)
- 背中のハリ、痛み
- 首のハリ、痛み(取れない筋疲労、首の猫背)
- 筋緊張による頭の痛み
- 骨盤の開き
- 股関節の出っ張り
- お尻のハリ、痛み、むくみ、冷え
- 足の痛み、冷え
- O脚、X脚
以上のことが起きやすくなる主な原因としては、腰が丸まった分、体を真っ直ぐに戻そうとし、頭から足の先までの筋肉が緊張することが考えられます。
また、以下に該当する方も「腰猫背」の可能性があります。
- 立っている時、片足立ちが多い。
- 立っている時、両方の踵に重心をおいて立つとふらつく。
- 脚をよく組む、組むと楽である。
- 椅子に座っていると、脚が開いてしまう。
- パソコンをする時間が長い。
- 立って前かがみでいる姿勢や動作が多い。
- 家では床で座って生活をしていることが多い。
- 昇り階段が疲れる。
- 横向きやうつ伏せで横になることが多い。
- 仰向けに寝ると痛い、或いはシックリしない。
では、このような「腰猫背」を改善、もしくは予防するためにはどうしたら良いかと言いますと、まず一番大事なのが、「腰を丸めない」ということです。
どんなに筋肉を鍛えても、腰が丸まった上についた筋肉は固く、あまり質のいいものにはなりませんし、かえって痛めてしまうことにもなります。人間の体は家と同じで、まず土台が安定していて、柱が真っ直ぐ立っていなければ、丈夫な家は建ちません。骨盤が土台、背骨が柱にあたるのです。また、歪みや猫背のタイプも人によって千差万別ですので、気になる方は一度早めにチェックしに来られることをオススメします。
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